マレーシア デジタルノマドビザ 申請から承認まで 

 

こんにちは。今回はマレーシアのデジタルノマドビザについてのお話です。

申請開始から承認まで、とても長い道のりだったのでそのプロセスをあらためて整理し、日付も記録として記しております。

1つの事例として公開しますので、ノマドビザ申請を検討されている方や現在進行形で申請中の方に参考にしていただければと思います。

 

 

必要書類

1. Passport all pages (minimum of 6 empty pages)

2. Latest Resume

3. Latest 3 months bank statement and yearly income statement

4. Employment Contract

5. Letter of good conduct (issued by authority body in respective country or current       residence) or Statutory Declaration form

6. Personal Bond form

7. Health / Travel insurance policy cover

8. Highest Educational Certificates

9. Copy of accolades or awards received

10. 3 months payslip

 

1-6 までは提出必須、7-10までは任意というか、アップロードしなくても次のステップに進むことができます。

5. は警察から発行される無犯罪証明書です。

7.の保険は承認されてからのアップロードで良いみたいです。

※私のケースでは 3 months payslipの提出を申請過程で求められました。

 

申請開始

2023年1月5日

まず初めに、ビザ申請にはスポンサーが必要とのこと。

私は日本の会社に雇用されているため、マレーシア国内でのスポンサーがいないので

 ”ビザ申請の為のスポンサーがいない為、どうすればよいか”と質問。同日昼過ぎに回答、スポンサー会社が見つけられないならMDECがスポンサーなりますとの回答、パーソナルボンドフォームの提出サンプルのPDFが添付されていて、この通りに記入してください。残りはMDECが記入しますということでした。

 

同日、外務省に電話にて無犯罪証明書発行について問い合わせ

ノマドビザが新しいからか、発給自体できるかどうかわからないと言われ、焦る。

その後何度かやりとりして、1月11日に提出書類を外務省宛にPDFにてメールで提出。

提出書類はとくに難しいものではなく、確認文書取次依頼書というものの2点でした。確認文書はアプリケーションフォーム全ページのスクリーンショット、取次依頼書は個人情報などの簡単な情報を入力するだけのものです。

提出した書類を確認してから警察庁へと繋ぎますとのこと。警察庁での審査は少なくとも1ヶ月~1ヶ月半程度要すると伝えられましたが、1月25日に国家公安委員会警察庁より電話があり、発行okと伝えられ、府警本部にて手続きを行うようにとのことでした。

この日、ふと携帯をみたら不在着信があり、いつもの癖で誰?っと思って何気なく電話番号をぐぐったら”内閣府 国家公安委員会警察庁”ってでてきて一瞬頭が真っ白になりましたが、きっとビザのことだろうと思い冷静に折り返しました…(笑)

1月26日に府警本部で指紋の提出をしてその後、2月3日に再び府警に行って証明書をGETしました。

1ヶ月~1ヶ月半程度要すると言われて、そんなかかるんかぁ~っと思いましたが、外務省に書類提出してから1か月もたたない内に書類をGETできたので割とスムーズにいったなと思います。※1事例としてとらえてください。

 

次にぶち当たった壁は "Yealy income statement"

なにこれ?っておもってググってみたら”年間損益計算書”ってでてきて

初めて聞く日本語… しかもビジネスっぽい感じ。そこでMDECにメールで聞いてみると一文で回答が。

”The yearly statement income statement need to be obtain at your local bank”

 

 

落ち着いて、もう一度質問する:

yearly income statement にはどういった情報がのっているべきですか。

そのあとすぐに返信が。

"To support your application, we accept three months bank statement or yearly income statement issued/submitted by your TAX office and all documents must be translated in English."

…なるほど、わからん。

でもほかの提出書類に Bank statement of latest 3months があるから、これでは書類がかぶるのでは?と思いすぐに返信。” (Yearly Income Statement は)3か月分のbank statement でいいの?” と聞いた後結局返事かえってこずでした。頼むわ…。

 

ちなみに、銀行で発行できるのか?と思い、銀行に行ってyearly income statement といった書類を発行してもらえるか確認もしてみましたが、そういった書類はなく、わからないと言われました。

 

そこで在マレーシア日本国大使館領事にメールして伺ってみることに。

必要書類 "yearly income statement" について日本語でどういったものになるのかが分からず、MDECに問い合わせてみたところあやふや&抽象的な回答しか得られず困っています。的な感じでメールしてみると

”マレーシアの入国に関するビザ申請・手続きの詳細については、日本にある在京マレーシア大使館に確認をお願いします。” とのことでした。ご丁寧に先方の連絡先を記載していただいていたので、すぐに問い合わせすることができました。

すると在京マレーシア大使館から

”お問い合わせの yearly income statement は雇用主が発行する証明書です。”

と返信が。あぁ、やっと欲しかった答えが得られた(´;ω;`)と安堵しました。その後、会社の経理を担当されている方に発行を頼み、雇用主にサインしてもらい提出の準備ができました。

その後、すべての必要書類が揃い 2月4日に無事提出完了しました。

 

無犯罪証明書について余談ですが、封筒には開封すると無効になると記載されてました。でも提出するにはスキャンしてアップロードしなあかんし...と思い念のためMDECに確認のメールをしたものの、でも開けへんことには始まらへんと一人で解決し、開封しアップロードしました。その4日後に

"You may open and upload it in the system for further checking."

と返信がきました。そうやんな!とほっと一安心でした。

 

それから約1か月後の3月4日にアプリケーションフォームが返却されました。

今振り返ると、ここからが長い戦いの始まりでした。

メールには以下の情報を補足するようにとのこと; 

1- Please update remark at Employment Details section:
a. Position title :
b.  Job Description; describes the general tasks, or functions/roles, and responsibilities of a position:
c. Company Social media and website address:
d. Company nature of business:
e. Duration of contract :
f. Direct email address of contract signatory :
g. Current work location:

2- Please upload latest 3 months pay slip and please highlight income receive from bank statement. 

3 months pay slipについてはオプショナルの提出書類でしたが、ここにきて提出が必要とのことでした。ここでのポイント💡は、この3 months pay slip と Latest 3 months bank statement は 自身で翻訳したものではなく証明書翻訳をしている会社に依頼しなければいけないということです。

私の場合は、Latest 3 months bank statement (普通預金取引明細表)を2月4日にアプリケーションフォームを提出したときには自分で翻訳したもの(簡単な編集をしたもの)を添付しており、それから約1か月後にMDECより自身での翻訳は×さらに、3 months pay slip(給料明細書)も公式な翻訳会社から翻訳されたものを追加で提出するようリクエストされたので、3月4日にアプリケーションが返却されるまでの、この1か月間のロスはとても大きなもだったと振り返ります。ここでいう公式な翻訳会社というのは、翻訳証明がついているものだと思います。

実際、私が依頼した会社から翻訳された書類を受け取った際に Certificate of Translation という翻訳者の名前や日付、会社の住所などが記載されたページがあったので、上記の書類を提出する際は、こういった証明付きであるべきだったのかと気づきました。

ビザ申請に慣れている方であれば、ここでのつまづきはないかと思いますが、私の場合はこういったビザ申請は初めてだったので盲点でした…。当初は先に自身での翻訳は×と言ってくれてたら…なんて思ったりもしましたが今思えば私が無知すぎたなと思います😂いい勉強になりました。

もし、一日でも早くビザをゲットしたい!という方であれば

先回りして3 months pay slip Bank statement と一緒に翻訳依頼しておくのも手だとおもいますが、なんせノマドビザ申請の情報が少なく、全員が全員提出しなければならないのかはわからないので最新情報と照らし合わせつつ、一つのリスキーな方法として聞き流してもらえればと思います。

その後は、仕事内容に関する質問が続きます。職種がeコマース業、またソーシャルメディアも運営しているというとさらに細かく説明するよう求められました。

your job responsibilities?

you are the one who build/created the content?

please explain what kind of digital are related.  

おそらくここで私の仕事内容が具体的にどのようにデジタルに関わっているのかを精査していたのかなと思います。

その後さらに追加で以下のものを提出するようにと言われました。

a) Report on the social media campaign

b) KPI: Engagement Rate, Impression Rate, etc

!?

ここまで細かなレポートを求められるとは思わず、絶句。

ため息つきながら2点をまとめたPDFを作成し提出。

そこから約1週間後に驚きのメールが。

”インスタのインプレッションを statistical demographicで提出するように”と😿

スプレッドシートで(心を無にしながら)表をつくって再度提出。4月8日のことでした、この時点で申請開始から4か月が経っていました。

それから一切音沙汰がなく、痺れをきらし5月9日にフォローアップのメールを送信。

”提出完了から1か月経ちましたが、どんなかんじ~✌?”と聞くと

数時間後に”Pleased be informed your application has been finalized.”と返信が。

!?この一か月なんやったん!?と最後まで期待を裏切らない感じでした😂

 

その後5月24日にApproved!のメールを受け取りました。もうビザが下りた瞬間いままでのことを忘れるくらいの嬉しさだったので、いままでやりとりしてきてた担当の方に、”いままでガイドしてくれてありがとう!!今日Approveされたよ!Im super exctied to stay in Malaysia😊”と報告のメールをすると

”Please follow below instruction below to sign the document.” と次のプロセスに進むようにと返信がきて終わりました(笑)

 

長くなりましたが、以上でビザ申請開始から約5か月で取得となったプロセスになります。最後のアドバイスとして、適度なフォローアップは大事だなと思います。

申請中で何度か返信が返ってこなくなることがあったのですが、”今どうなってる?”などメールすると案外その日に返信が来たりすることがあります。私の場合は1か月ほど間が空いてしまうことが2度あったため、おそらく通常よりも長いプロセスになってしまいました。なにしろ相手方も新しいビザのことなのでいろいろと対応が大変なのかなともおもいます。

本記事がこれから申請される方へすこしでも早く取得できるヒントになれば幸いです。また、職種によって先方から求められる情報(追加提出書類)はもちろん違ってくるかと思いますので、あまり身構えずに、こちらで記載したことは1例として見て頂ければと思います。

 

それでは。